最大値を見つけるMAX関数の使い方完全ガイド!スプレッドシートの基本から応用までを丁寧に解説
スプレッドシート関数の使い方

最大値を見つけるMAX関数の使い方完全ガイド!スプレッドシートの基本から応用までを丁寧に解説

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スプレッドシートには、多くの便利な関数がありますが、その中でも特に役立つのが「MAX関数」です。今回は、MAX関数について詳しく説明します。

MAX関数とは

MAX関数は、指定した範囲内の数値の中で最も大きい値を見つけるための関数です。例えば、クラスのテストの最高得点を調べるときや、売り上げの最高額を知りたいときに使います。

どんな場面で使うのか

MAX関数は、さまざまな場面で使われます。以下にいくつかの例を紹介します。

  • テストの最高点: クラスのテスト結果の中で最高点を見つけるとき。
  • 売上の最大値: 1か月の売上データの中で最も高い売上額を見つけるとき。
  • スポーツの記録: チームの試合成績の中で最高得点を調べるとき。

これらの場面では、最大値を見つけることでデータの中で一番重要な部分を把握することができます。

MAX関数の基本的な使い方

使い方の手順

MAX関数の使い方はとても簡単です。以下の手順で使えます。

  1. セルを選ぶ: 最大値を求めたい範囲のセルを選びます。
  2. 関数を入力する: セルの範囲を指定して、MAX関数を入力します。

例えば、A1からA5までのセルの最大値を求めたい場合は、=MAX(A1:A5)と入力します。

A1: 80
A2: 90
A3: 85
A4: 70
A5: 95

このとき、=MAX(A1:A5)と入力すると、結果は「95」となります。これは、範囲内の最大値が95だからです。

MAX関数の具体例

例1: 単純な最大値の計算

例えば、次のようなデータがあります。

B1: 10
B2: 20
B3: 30

このとき、=MAX(B1:B3)と入力すると、結果は「30」となります。これは、範囲内の最大値が30だからです。

例2: セルの範囲を使った最大値の計算

次に、次のようなデータがあります。

C1: 5
C2: 15
C3: 25
C4: 35
C5: 45

このとき、=MAX(C1:C5)と入力すると、結果は「45」となります。これは、範囲内の最大値が45だからです。

MAX関数の応用例

例1: 条件付きの最大値計算(MAXIFS関数)

条件付きで最大値を求めるときは、MAXIFS関数を使います。例えば、次のようなデータがあります。

D1: 10
D2: 20
D3: 30
D4: 40
D5: 50

このとき、「20以上の数値の中で最大値を求めたい」ときは、=MAXIFS(D1:D5, D1:D5, ">=20")と入力します。結果は「50」となります。これは、条件を満たす数値の中で最大値が50だからです。

例2: 複数の範囲の最大値を計算

複数の範囲の最大値を求めるときは、MAX関数を組み合わせて使います。例えば、次のようなデータがあります。

E1: 5
E2: 15
E3: 25

F1: 10
F2: 20
F3: 30

このとき、=MAX(E1:E3, F1:F3)と入力します。結果は「30」となります。これは、両方の範囲の中で最大値が30だからです。

MAX関数を使用する際の注意点

無効なデータの扱い

MAX関数は、数値以外のデータを無視します。例えば、次のようなデータがあります。

G1: 10
G2: 20
G3: “文字列”
G4: 30

このとき、=MAX(G1:G4)と入力すると、結果は「30」となります。これは、数値の中で最大値が30だからです。

空白セルとゼロの扱い

空白セルは無視されますが、ゼロが入っているセルは計算に含まれます。例えば、次のようなデータがあります。

H1: 10
H2: 0
H3: 20
H4:

このとき、=MAX(H1:H4)と入力すると、結果は「20」となります。これは、数値の中で最大値が20だからです。

MAX関数と他の関数との組み合わせ

MAXIFS関数

MAXIFS関数は、特定の条件に合う数値の中で最大値を求める関数です。例えば、次のようなデータがあります。

I1: 10
I2: 20
I3: 30
I4: 40
I5: 50

このとき、「30以上の数値の中で最大値を求めたい」ときは、=MAXIFS(I1:I5, I1:I5, ">=30")と入力します。結果は「50」となります。これは、条件を満たす数値の中で最大値が50だからです。

LARGE関数

LARGE関数は、指定した順位の数値を返す関数です。例えば、次のようなデータがあります。

J1: 10
J2: 20
J3: 30
J4: 40
J5: 50

このとき、「2番目に大きい数値を求めたい」ときは、=LARGE(J1:J5, 2)と入力します。結果は「40」となります。これは、2番目に大きい数値が40だからです。

MAX関数のよくあるエラーとその対処法

エラー1: #VALUE!

このエラーは、MAX関数の範囲内に無効なデータが含まれているときに発生します。例えば、次のようなデータがあります。

K1: 10
K2: “文字列”
K3: 20

このとき、=MAX(K1:K3)と入力すると、結果は「#VALUE!」となります。これは、範囲内に無効なデータが含まれているからです。

対処法: 無効なデータを削除するか、数値に変更してください。

エラー2: #NAME?

このエラーは、MAX関数のスペルミスや、関数の前にイコール(=)を入れ忘れるときに発生します。例えば、次のようなデータがあります。

L1: 10
L2: 20
L3: 30

このとき、=MAX(L1:L3)と入力すると、結果は「#NAME?」となります。これは、関数名が正しく入力されていないからです。

対処法: 正しい関数名を入力し、必ずイコール(=)から始めてください。

MAX関数のショートカットと便利技

ショートカットキー

MAX関数の入力を簡単にするためのショートカットキーがあります。

  • Windows: Alt + =
  • Mac: Command + Shift + T

このショートカットを使うと、すぐにMAX関数を入力できます。

オートフィル機能

ExcelやGoogleスプレッドシートには、オートフィル機能があります。この機能を使うと、範囲を自動的に選択して最大値を計算してくれます。

使用例: A1からA10までの範囲を選択して、オートフィル機能を使うと、最大値を計算することができます。

MAX関数を使えば、数値の中で最も大きい値を簡単に見つけることができます。ぜひ、この便利な関数を使いこなして、スプレッドシートをもっと便利に活用してください!