Googleスプレッドシートを使っていると、データがたくさん増えてきて、同じ内容が重複していることに気づくことがあります。そんな時に便利なのが「UNIQUE()」という関数です。この関数を使うと、重複したデータを簡単に取り除くことができます。今回は、このUNIQUE()関数の使い方を、小学5年生でもわかるように説明していきます。
UNIQUE()関数とは
UNIQUE()関数の基本
UNIQUE()関数は、スプレッドシートの中で重複しているデータを取り除いて、一意のデータだけを表示することができる関数です。つまり、同じデータが何回も出てくる場合、そのうちの1つだけを残して他は全部取り除いてくれます。
関数の構文と引数の説明
UNIQUE()関数の使い方はとても簡単です。次のように書きます。
=UNIQUE(範囲)
ここで「範囲」は、重複を取り除きたいデータが入っているセルの範囲です。例えば、A列の1から10までのデータから重複を取り除きたい場合は、次のように書きます:
=UNIQUE(A1:A10)
これだけで、A1からA10までのデータから重複しているものを取り除いた結果が表示されます。
UNIQUE()関数の使い方
スプレッドシートでの基本的な使用方法
実際にスプレッドシートを使ってUNIQUE()関数を使ってみましょう。まず、以下のようなデータがあるとします。
名前 |
---|
たろう |
はなこ |
たろう |
じろう |
たろう |
はなこ |
このデータの中には、「たろう」と「はなこ」が何回も出てきています。ここでUNIQUE()関数を使うと、次のように重複を取り除いた結果が表示されます。
=UNIQUE(A1:A6)
結果:
名前 |
---|
たろう |
はなこ |
じろう |
シンプルなデータセットを使った例
次に、もう少し複雑な例を見てみましょう。以下のようなデータがあるとします。
商品名 | 価格 |
---|---|
りんご | 100円 |
バナナ | 150円 |
りんご | 100円 |
オレンジ | 200円 |
バナナ | 150円 |
グレープ | 250円 |
ここで、商品名だけの重複を取り除きたい場合は、次のように書きます。
=UNIQUE(A1:A6)
結果:
商品名 |
---|
りんご |
バナナ |
オレンジ |
グレープ |
価格も含めて重複を取り除きたい場合は、次のように書きます。
=UNIQUE(A1:B6)
結果:
商品名 | 価格 |
---|---|
りんご | 100円 |
バナナ | 150円 |
オレンジ | 200円 |
グレープ | 250円 |
応用例
複数列にわたる重複データの削除
UNIQUE()関数は、複数の列にまたがるデータでも使うことができます。例えば、以下のようなデータがあるとします。
名前 | 年齢 |
---|---|
たろう | 10 |
はなこ | 12 |
たろう | 10 |
じろう | 11 |
たろう | 10 |
はなこ | 12 |
ここで、名前と年齢の組み合わせで重複を取り除きたい場合は、次のように書きます。
=UNIQUE(A1:B6)
結果:
名前 | 年齢 |
---|---|
たろう | 10 |
はなこ | 12 |
じろう | 11 |
特定の条件に基づいた重複データの削除
特定の条件に基づいて重複データを削除することもできます。例えば、「年齢が10歳以上の人の名前の重複を取り除く」場合は、次のように書きます。
=UNIQUE(FILTER(A1:A6, B1:B6 >= 10))
結果:
名前 |
---|
たろう |
はなこ |
じろう |
このように、条件を組み合わせて使うことで、さらに細かいデータの操作ができます。
実践的な使用ケース
データクレンジング
データクレンジングとは、データを整理して正しい状態にすることです。例えば、顧客リストを整理する場合、同じ名前やメールアドレスが何回も出てきてしまうことがあります。UNIQUE()関数を使えば、こうした重複データを簡単に取り除くことができます。
レポート作成時のデータ整形
レポートを作成する時にも、データの重複を取り除くことが重要です。例えば、売上データをまとめる時に、同じ商品の売上が何回も出てくると、正しい集計ができません。UNIQUE()関数を使って重複を取り除けば、正しい売上データを集計できます。
顧客リストの整理
顧客リストを整理する時にもUNIQUE()関数が役立ちます。例えば、同じ顧客が何回も登録されてしまった場合、そのままではメールマガジンを送る時に同じメールが何回も送られてしまいます。UNIQUE()関数を使えば、重複を取り除いて一意の顧客リストを作成できます。
注意点と制限
UNIQUE()関数の注意点
UNIQUE()関数を使う時には、いくつかの注意点があります。まず、重複を取り除く範囲を正しく指定することが大切です。範囲を間違えると、正しく重複が取り除かれません。
関数の制限事項
また、UNIQUE()関数にはいくつかの制限事項もあります。例えば、大量のデータを処理する時には、処理速度が遅くなることがあります。また、条件を組み合わせて使う場合、複雑な式になりがちです。
エラーの対処方法
UNIQUE()関数を使っている時にエラーが発生した場合、まず範囲の指定を確認しましょう。範囲が正しく指定されていない場合、エラーが発生することがあります。また、条件を組み合わせて使う場合、条件式が正しいかどうかも確認しましょう。
まとめ
UNIQUE()関数の利便性と重要性
UNIQUE()関数は、重複データを簡単に取り除くことができる便利な関数です。データの整理やクレンジング、レポート作成など、さまざまな場面で役立ちます。正しく使うことで、データの品質を向上させることができます。
最後のアドバイス
UNIQUE()関数を使う時には、範囲の指定や条件の設定を正しく行うことが大切です。少し慣れると簡単に使いこなせるようになりますので、まずは基本的な使い方から始めてみてください。
他の関連する関数の紹介
UNIQUE()関数と一緒に使うと便利な関数もいくつかあります。例えば、データを並べ替えるSORT()関数や、特定の条件でデータを抽出するFILTER()関数などです。これらの関数も合わせて使うと、さらにデータの操作がしやすくなります。
これで、GoogleスプレッドシートのUNIQUE()関数についての説明は終わりです。ぜひ、実際に使ってみてください。データの整理がとても楽になりますよ!