OR()関数で柔軟な条件判定を実現!Googleスプレッドシートの使い方を徹底解説
スプレッドシート関数の使い方

OR()関数で柔軟な条件判定を実現!Googleスプレッドシートの使い方を徹底解説

| 条件付き関数 IT Note Book

Googleスプレッドシートを使っていると、複数の条件を柔軟に判定したいことがあるかもしれません。例えば、成績評価やプロジェクト管理などです。そんな時に便利なのがOR()関数です。この関数を使えば、複数の条件のうち1つでも真である場合に真を返すことができます。この記事では、OR()関数の使い方を詳しく解説します。

OR() 関数とは

OR() 関数の基本

OR()関数は、指定した複数の条件のうち1つでも真である場合に真を返す関数です。例えば、「A1が10より大きいかどうか」「B1が20より小さいかどうか」などの条件のうち、1つでも満たされた場合に真を返すことができます。

関数の構文と引数の説明

OR()関数の基本的な構文は次の通りです。

=OR(condition1, condition2, …)

  • condition1, condition2, …: 判定する条件を指定します。例: A1>10

次に、具体的な使用例を見ていきましょう。

OR() 関数の使い方

スプレッドシートでの基本的な使用方法

まず、OR()関数を使った基本的な使用方法を見てみましょう。以下のようなデータがあるとします。

セル A1セル B1セル C1
1525=OR(A1>10, B1<20)

このデータを使うと、セルC1には「TRUE」と表示されます。A1が10より大きいためです。

シンプルなデータセットを使った例

次に、もう少しシンプルな例を見てみましょう。以下のようなデータがあるとします。

セル A1セル B1セル C1
825=OR(A1>10, B1<20)
1218=OR(A2>10, B2<20)
530=OR(A3>10, B3<20)

このデータを使うと、セルC1には「FALSE」、セルC2には「TRUE」、セルC3には「FALSE」と表示されます。

実際のシナリオでの適用例

次に、実際のシナリオでOR()関数をどのように使うか見ていきましょう。例えば、以下のような成績評価のデータがあるとします。

学生名点数出席率評価
山田8590%=IF(OR(B2>=60, C2>=75), “合格”, “不合格”)
田中4580%=IF(OR(B3>=60, C3>=75), “合格”, “不合格”)
鈴木7070%=IF(OR(B4>=60, C4>=75), “合格”, “不合格”)

このデータを使うと、評価にはそれぞれ「合格」、「合格」、「合格」と表示されます。

OR() 関数を使う時

どのような時に利用するか

OR()関数は、複数の条件を柔軟に判定してデータを自動的に処理したい時に非常に便利です。例えば、成績評価、プロジェクト管理、営業成績の分析などに使えます。

利用シーンの具体例

例えば、以下のような場合にOR()関数が役立ちます。

  • 成績評価の自動化: 成績または出席率に基づいて自動的に合否を判定。
  • プロジェクト管理での利用: プロジェクトの進捗率または予算内での進行状況に基づいてステータスを表示。
  • 営業成績の分析: 売上額または顧客満足度に基づいてボーナスの有無を判定。

OR() 関数の応用例

柔軟な条件判定方法

OR()関数を使って複数条件を柔軟に判定する具体的な方法を見てみましょう。例えば、以下のようなデータがあるとします。

セル A1セル B1セル C1
1525=OR(A1>10, B1<20)
825=OR(A2>10, B2<20)
1218=OR(A3>10, B3<20)

このデータを使うと、セルC1には「TRUE」、セルC2には「FALSE」、セルC3には「TRUE」と表示されます。

条件付き書式設定に利用

OR()関数を使って条件付き書式設定を行う方法を見てみましょう。例えば、以下のようなデータがあるとします。

点数出席率評価
8590%=IF(OR(A2>=60, B2>=75), “合格”, “不合格”)
4580%=IF(OR(A3>=60, B3>=75), “合格”, “不合格”)
7070%=IF(OR(A4>=60, B4>=75), “合格”, “不合格”)

このデータを使って、評価が「合格」の場合にセルの背景色を緑に、評価が「不合格」の場合にセルの背景色を赤に設定することができます。

データのフィルタリングと管理に役立つ方法

OR()関数を使ってデータをフィルタリングして管理する方法を見てみましょう。例えば、以下のようなデータがあるとします。

セル A1セル B1セル C1フィルタリング結果
1525=OR(A1>10, B1<20)=IF(C2, “OK”, “NG”)
825=OR(A2>10, B2<20)=IF(C3, “OK”, “NG”)
1218=OR(A3>10, B3<20)=IF(C4, “OK”, “NG”)

このデータを使うと、フィルタリング結果には「OK」または「NG」が表示され、特定の条件に基づいてデータを簡単にフィルタリングできます。

実際の利用事例

成績評価の自動化

成績評価シートでOR()関数を使って自動化する具体的な方法を見てみましょう。以下のようなデータがあるとします。

学生名点数出席率評価
山田8590%=IF(OR(B2>=60, C2>=75), “合格”, “不合格”)
田中4580%=IF(OR(B3>=60, C3>=75), “合格”, “不合格”)
鈴木7070%=IF(OR(B4>=60, C4>=75), “合格”, “不合格”)

このデータを使うと、評価にはそれぞれ「合格」、「合格」、「合格」と表示されます。

プロジェクト管理での利用

プロジェクト管理シートでOR()関数を使ってプロジェクトの進捗状況を管理する方法を見てみましょう。以下のようなデータがあるとします。

プロジェクト名進捗率予算内ステータス
プロジェクトA95%TRUE=IF(OR(B2>=80, C2), “順調”, “注意”)
プロジェクトB70%FALSE=IF(OR(B3>=80, C3), “順調”, “注意”)
プロジェクトC85%TRUE=IF(OR(B4>=80, C4), “順調”, “注意”)

このデータを使うと、ステータスにはそれぞれ「順調」、「注意」、「順調」と表示され、プロジェクトの進捗管理が簡単になります。

営業成績の分析

営業成績シートでOR()関数を使って成績を分析する方法を見てみましょう。以下のようなデータがあるとします。

営業担当者売上額顧客満足度ボーナス
佐藤100万85%=IF(OR(B2>=80, C2>=80), “支給”, “不支給”)
高橋60万90%=IF(OR(B3>=80, C3>=80), “支給”, “不支給”)
鈴木90万70%=IF(OR(B4>=80, C4>=80), “支給”, “不支給”)

このデータを使うと、ボーナスにはそれぞれ「支給」、「支給」、「支給」と表示され、営業成績の分析が簡単になります。

注意点と制限

OR() 関数の注意点

OR()関数を使う時には、いくつかの注意点があります。まず、1つでも条件が真である場合に真を返すため、全ての条件を確認する必要がある場合にはAND()関数を併用することが推奨されます。

関数の制限事項

OR()関数にはいくつかの制限事項もあります。例えば、条件が多くなると関数が複雑になることがあります。また、条件式が正しくない場合、エラーが発生することがあります。

エラーの対処方法

OR()関数を使っている時にエラーが発生した場合、まず条件式が正しいか確認しましょう。また、全ての条件が適切に設定されているか確認することも重要です。エラーが続く場合は、関数の使い方を再確認し、必要に応じて修正してください。

まとめ

OR() 関数の利便性と重要性

OR()関数は、複数の条件を柔軟に判定してデータを簡単に処理することができる非常に便利な関数です。成績評価、プロジェクト管理、営業成績の分析など、さまざまな場面で役立ちます。正しく使うことで、データの操作が格段に楽になります。

最後のアドバイス

OR()関数を使う時には、まずは基本的な使い方から始めることをお勧めします。少しずつ慣れていくと、複雑な操作も簡単に行えるようになります。また、他の関数と組み合わせて使うことで、さらに強力なデータ操作が可能になります。

他の関連する関数の紹介

OR()関数と一緒に使うと便利な関数もいくつかあります。例えば、条件を組み合わせるAND()関数や、シンプルな条件分岐に便利なIF()関数、複数の条件を扱うIFS()関数などです。これらの関数も合わせて使うと、さらにデータの操作がしやすくなります。

これで、GoogleスプレッドシートのOR()関数についての説明は終わりです。ぜひ、実際に使ってみてください。データの操作がとても楽になりますよ!