IFS()関数で複数条件のデータ処理を簡単に!Googleスプレッドシートの使い方を徹底解説
スプレッドシート関数の使い方

IFS()関数で複数条件のデータ処理を簡単に!Googleスプレッドシートの使い方を徹底解説

| 条件付き関数 IT Note Book

Googleスプレッドシートを使っていると、複数の条件に応じてデータを処理したいことがあるかもしれません。例えば、成績評価や複雑なデータ分析などです。そんな時に便利なのがIFS()関数です。この関数を使えば、複数の条件に基づいて異なる値を返すことができます。この記事では、IFS()関数の使い方を詳しく解説します。

IFS() 関数とは

IFS() 関数の基本

IFS()関数は、複数の条件に基づいて異なる値を返すための関数です。例えば、「A1が90より大きいかどうか」「A1が80より大きいかどうか」などの条件に基づいて、それぞれ異なる値を返すことができます。

関数の構文と引数の説明

IFS()関数の基本的な構文は次の通りです。

=IFS(condition1, value_if_true1, condition2, value_if_true2, …)

  • condition1, condition2, …: 判定する条件を指定します。例: A1>90
  • value_if_true1, value_if_true2, …: 条件が真の場合に返す値を指定します。例: "優"

次に、具体的な使用例を見ていきましょう。

IFS() 関数の使い方

スプレッドシートでの基本的な使用方法

まず、IFS()関数を使った基本的な使用方法を見てみましょう。以下のようなデータがあるとします。

セル A1セル B1
95=IFS(A1>90, “優”, A1>80, “良”, A1>70, “可”, TRUE, “不可”)

このデータを使うと、セルB1には「優」と表示されます。A1の値が90より大きいためです。

シンプルなデータセットを使った例

次に、もう少しシンプルな例を見てみましょう。以下のようなデータがあるとします。

セル A1セル B1
85=IFS(A1>90, “優”, A1>80, “良”, A1>70, “可”, TRUE, “不可”)
75=IFS(A2>90, “優”, A2>80, “良”, A2>70, “可”, TRUE, “不可”)
65=IFS(A3>90, “優”, A3>80, “良”, A3>70, “可”, TRUE, “不可”)

このデータを使うと、セルB1には「良」、セルB2には「可」、セルB3には「不可」と表示されます。

実際のシナリオでの適用例

次に、実際のシナリオでIFS()関数をどのように使うか見ていきましょう。例えば、以下のような成績評価のデータがあるとします。

学生名点数評価
山田95=IFS(B2>90, “優”, B2>80, “良”, B2>70, “可”, TRUE, “不可”)
田中85=IFS(B3>90, “優”, B3>80, “良”, B3>70, “可”, TRUE, “不可”)
鈴木75=IFS(B4>90, “優”, B4>80, “良”, B4>70, “可”, TRUE, “不可”)

このデータを使うと、評価にはそれぞれ「優」、「良」、「可」と表示されます。

IFS() 関数を使う時

どのような時に利用するか

IFS()関数は、複数の条件に応じてデータを自動的に処理したい時に非常に便利です。例えば、成績評価、プロジェクト管理、売上データの分析などに使えます。

利用シーンの具体例

例えば、以下のような場合にIFS()関数が役立ちます。

  • 成績評価の自動化: 成績に基づいて自動的に評価を判定。
  • プロジェクト管理での利用: プロジェクトの進捗状況に応じてステータスを表示。
  • 売上データの分析: 売上に基づいて自動的にカテゴリー分けを行う。

IFS() 関数の応用例

複数条件に応じたデータ処理方法

IFS()関数を使って複数条件に応じたデータ処理を行う具体的な方法を見てみましょう。例えば、以下のようなデータがあるとします。

セル A1セル B1
95=IFS(A1>90, “優”, A1>80, “良”, A1>70, “可”, TRUE, “不可”)
75=IFS(A2>90, “優”, A2>80, “良”, A2>70, “可”, TRUE, “不可”)
65=IFS(A3>90, “優”, A3>80, “良”, A3>70, “可”, TRUE, “不可”)

このデータを使うと、セルB1には「優」、セルB2には「可」、セルB3には「不可」と表示されます。

条件付き書式設定に利用

IFS()関数を使って条件付き書式設定を行う方法を見てみましょう。例えば、以下のようなデータがあるとします。

点数評価
95=IFS(A2>90, “優”, A2>80, “良”, A2>70, “可”, TRUE, “不可”)
85=IFS(A3>90, “優”, A3>80, “良”, A3>70, “可”, TRUE, “不可”)
75=IFS(A4>90, “優”, A4>80, “良”, A4>70, “可”, TRUE, “不可”)

このデータを使って、評価が「優」の場合にセルの背景色を緑に、評価が「良」の場合にセルの背景色を黄色に、評価が「可」の場合にセルの背景色を赤に設定することができます。

データのフィルタリングと管理に役立つ方法

IFS()関数を使ってデータをフィルタリングして管理する方法を見てみましょう。例えば、以下のようなデータがあるとします。

セル A1セル B1フィルタリング結果
95=IFS(A1>90, “優”, A1>80, “良”, A1>70, “可”, TRUE, “不可”)=IF(B2=”優”, “OK”, “NG”)
85=IFS(A2>90, “優”, A2>80, “良”, A2>70, “可”, TRUE, “不可”)=IF(B3=”優”, “OK”, “NG”)
75=IFS(A3>90, “優”, A3>80, “良”, A3>70, “可”, TRUE, “不可”)=IF(B4=”優”, “OK”, “NG”)

このデータを使うと、フィルタリング結果には「OK」または「NG」が表示され、特定の条件に基づいてデータを簡単にフィルタリングできます。

実際の利用事例

成績評価の自動化

成績評価シートでIFS()関数を使って自動化する具体的な方法を見てみましょう。以下のようなデータがあるとします。

学生名点数評価
山田95=IFS(B2>90, “優”, B2>80, “良”, B2>70, “可”, TRUE, “不可”)
田中85=IFS(B3>90, “優”, B3>80, “良”, B3>70, “可”, TRUE, “不可”)
鈴木75=IFS(B4>90, “優”, B4>80, “良”, B4>70, “可”, TRUE, “不可”)

このデータを使うと、評価にはそれぞれ「優」、「良」、「可」と表示されます。

プロジェクト管理での利用

プロジェクト管理シートでIFS()関数を使ってプロジェクトの進捗状況を管理する方法を見てみましょう。以下のようなデータがあるとします。

プロジェクト名進捗率ステータス
プロジェクトA95%=IFS(B2=100, “完了”, B2>=80, “ほぼ完了”, B2>=50, “進行中”, TRUE, “開始前”)
プロジェクトB70%=IFS(B3=100, “完了”, B3>=80, “ほぼ完了”, B3>=50, “進行中”, TRUE, “開始前”)
プロジェクトC30%=IFS(B4=100, “完了”, B4>=80, “ほぼ完了”, B4>=50, “進行中”, TRUE, “開始前”)

このデータを使うと、ステータスにはそれぞれ「ほぼ完了」、「進行中」、「開始前」と表示され、プロジェクトの進捗管理が簡単になります。

売上データの分析

売上データシートでIFS()関数を使って売上のカテゴリー分けを行う方法を見てみましょう。以下のようなデータがあるとします。

営業担当者売上額カテゴリー
佐藤100万=IFS(B2>=100, “高”, B2>=50, “中”, TRUE, “低”)
高橋60万=IFS(B3>=100, “高”, B3>=50, “中”, TRUE, “低”)
鈴木40万=IFS(B4>=100, “高”, B4>=50, “中”, TRUE, “低”)

このデータを使うと、カテゴリーにはそれぞれ「高」、「中」、「低」と表示され、売上データの分析が簡単になります。

注意点と制限

IFS() 関数の注意点

IFS()関数を使う時には、いくつかの注意点があります。まず、条件式が正しくない場合、エラーが発生することがあります。条件式を正しく入力することが大切です。

関数の制限事項

IFS()関数にはいくつかの制限事項もあります。例えば、条件が多くなると関数が複雑になることがあります。また、全ての条件を網羅する必要があるため、最後にTRUEを使ってデフォルト値を設定することが推奨されます。

エラーの対処方法

IFS()関数を使っている時にエラーが発生した場合、まず条件式が正しいか確認しましょう。また、全ての条件を網羅しているか確認することも重要です。エラーが続く場合は、関数の使い方を再確認し、必要に応じて修正してください。

まとめ

IFS() 関数の利便性と重要性

IFS()関数は、複数の条件に応じてデータを簡単に処理することができる非常に便利な関数です。成績評価、プロジェクト管理、売上データの分析など、さまざまな場面で役立ちます。正しく使うことで、データの操作が格段に楽になります。

最後のアドバイス

IFS()関数を使う時には、まずは基本的な使い方から始めることをお勧めします。少しずつ慣れていくと、複雑な操作も簡単に行えるようになります。また、他の関数と組み合わせて使うことで、さらに強力なデータ操作が可能になります。

他の関連する関数の紹介

IFS()関数と一緒に使うと便利な関数もいくつかあります。例えば、条件を組み合わせるAND()関数OR()関数、シンプルな条件分岐に便利なIF()関数などです。これらの関数も合わせて使うと、さらにデータの操作がしやすくなります。

これで、GoogleスプレッドシートのIFS()関数についての説明は終わりです。ぜひ、実際に使ってみてください。データの操作がとても楽になりますよ!