Googleスプレッドシートを使っていると、いろいろなデータを組み合わせて一つのセルにまとめたいことがあると思います。そんな時に便利なのがCONCATENATE()関数です。この関数を使えば、複数のセルや文字列を簡単に結合することができます。この記事では、CONCATENATE()関数の使い方を小学5年生でもわかるように丁寧に解説します。
CONCATENATE() 関数とは
CONCATENATE() 関数の基本
CONCATENATE()関数は、Googleスプレッドシート内で複数のセルや文字列を結合するための関数です。例えば、名前と苗字を結合してフルネームを作成したり、住所の各要素を結合してフルアドレスを作成したりすることができます。
関数の構文と引数の説明
CONCATENATE()関数の基本的な構文は次の通りです。
=CONCATENATE(text1, [text2, …])
- text1: 結合する最初のテキストまたはセル。
- text2, …: 結合する追加のテキストまたはセル。いくつでも追加できます。
次に、具体的な使用例を見ていきましょう。
CONCATENATE() 関数の使い方
スプレッドシートでの基本的な使用方法
まず、CONCATENATE()関数を使った基本的な使用方法を見てみましょう。以下のようなデータがあるとします。
| 名前 | 苗字 | 
|---|---|
| たろう | 田中 | 
| はなこ | 山田 | 
| じろう | 鈴木 | 
このデータの名前と苗字を結合してフルネームを作成したい場合、次のようにCONCATENATE()関数を使います。
=CONCATENATE(A2, B2)
結果は次のようになります。
| フルネーム | 
|---|
| たろう田中 | 
| はなこ山田 | 
| じろう鈴木 | 
しかし、名前と苗字の間にスペースを入れたい場合は、次のように書きます。
=CONCATENATE(A2, ” “, B2)
結果は次のようになります。
| フルネーム | 
|---|
| たろう 田中 | 
| はなこ 山田 | 
| じろう 鈴木 | 
シンプルなデータセットを使った例
次に、もう少しシンプルな例を見てみましょう。以下のようなデータがあるとします。
| 部品番号 | 名前 | 
|---|---|
| 001 | エンジン | 
| 002 | タイヤ | 
| 003 | ドア | 
このデータから、部品番号と名前を結合して「部品リスト」を作成したい場合、次のように書きます。
=CONCATENATE(A2, “: “, B2)
結果は次のようになります。
| 部品リスト | 
|---|
| 001: エンジン | 
| 002: タイヤ | 
| 003: ドア | 
実際のシナリオでの適用例
次に、実際のシナリオでCONCATENATE()関数をどのように使うか見ていきましょう。例えば、以下のような売上データがあるとします。
| 日付 | 商品名 | 数量 | 
|---|---|---|
| 2024-01-01 | りんご | 10 | 
| 2024-01-02 | バナナ | 20 | 
| 2024-01-03 | オレンジ | 15 | 
このデータから、日付、商品名、数量を結合して売上レポートを作成したい場合、次のように書きます。
=CONCATENATE(A2, ” – “, B2, “(”, C2, “個)”)
結果は次のようになります。
| 売上レポート | 
|---|
| 2024-01-01 – りんご(10個) | 
| 2024-01-02 – バナナ(20個) | 
| 2024-01-03 – オレンジ(15個) | 
CONCATENATE() 関数の応用例
セルの結合とテキストの追加
CONCATENATE()関数を使うと、セルの内容を結合するだけでなく、追加のテキストを挿入することもできます。例えば、以下のようなデータがあるとします。
| 名前 | 点数 | 
|---|---|
| たろう | 85 | 
| はなこ | 90 | 
| じろう | 78 | 
このデータから、「名前: 点数」の形式で表示したい場合、次のように書きます。
=CONCATENATE(A2, “: “, B2)
結果は次のようになります。
| 結果 | 
|---|
| たろう: 85 | 
| はなこ: 90 | 
| じろう: 78 | 
異なる列のデータを結合する方法
次に、異なる列のデータを結合する方法を見てみましょう。例えば、以下のようなデータがあるとします。
| 名前 | 苗字 | 学年 | 
|---|---|---|
| たろう | 田中 | 5 | 
| はなこ | 山田 | 6 | 
| じろう | 鈴木 | 4 | 
このデータから、「苗字 名前(学年年生)」の形式で結合したい場合、次のように書きます
=CONCATENATE(B2, ” “, A2, “(”, C2, “年生)”)
結果は次のようになります。
| 結果 | 
|---|
| 田中 たろう(5年生) | 
| 山田 はなこ(6年生) | 
| 鈴木 じろう(4年生) | 
特定のフォーマットでデータを結合する方法
特定のフォーマットでデータを結合する方法も見てみましょう。例えば、以下のようなデータがあるとします。
| 商品名 | 価格 | 
|---|---|
| りんご | 100 | 
| バナナ | 150 | 
| オレンジ | 200 | 
このデータから、「商品名: 価格円」の形式で結合したい場合、次のように書きます。
=CONCATENATE(A2, “: “, B2, “円”)
結果は次のようになります。
| 結果 | 
|---|
| りんご: 100円 | 
| バナナ: 150円 | 
| オレンジ: 200円 | 
実際の利用事例
名前と苗字の結合
名前と苗字を結合してフルネームを作成する例を見てみましょう。以下のようなデータがあるとします。
| 名前 | 苗字 | 
|---|---|
| たろう | 田中 | 
| はなこ | 山田 | 
| じろう | 鈴木 | 
このデータを使ってフルネームを作成する場合、次のように書きます。
=CONCATENATE(A2, ” “, B2)
結果は次のようになります。
| フルネーム | 
|---|
| たろう 田中 | 
| はなこ 山田 | 
| じろう 鈴木 | 
住所データの結合
住所の各要素を結合してフルアドレスを作成する例を見てみましょう。以下のようなデータがあるとします。
| 郵便番号 | 都道府県 | 市区町村 | 番地 | 
|---|---|---|---|
| 123-4567 | 東京都 | 渋谷区 | 1-2-3 | 
| 234-5678 | 大阪府 | 大阪市 | 4-5-6 | 
| 345-6789 | 福岡県 | 福岡市 | 7-8-9 | 
このデータを使ってフルアドレスを作成する場合、次のように書きます。
=CONCATENATE(A2, ” “, B2, ” “, C2, ” “, D2)
結果は次のようになります。
| フルアドレス | 
|---|
| 123-4567 東京都 渋谷区 1-2-3 | 
| 234-5678 大阪府 大阪市 4-5-6 | 
| 345-6789 福岡県 福岡市 7-8-9 | 
レポートのタイトル作成
複数のデータを結合してレポートのタイトルを作成する方法を見てみましょう。例えば、以下のようなデータがあるとします。
| 月 | カテゴリー | 売上 | 
|---|---|---|
| 1月 | 家電 | 50000 | 
| 2月 | 家具 | 60000 | 
| 3月 | 食品 | 70000 | 
このデータから、「月 カテゴリー 売上円」という形式のレポートタイトルを作成する場合、次のように書きます。
=CONCATENATE(A2, ” “, B2, ” “, C2, “円”)
結果は次のようになります。
| レポートタイトル | 
|---|
| 1月 家電 50000円 | 
| 2月 家具 60000円 | 
| 3月 食品 70000円 | 
注意点と制限
CONCATENATE() 関数の注意点
CONCATENATE()関数を使う時には、いくつかの注意点があります。まず、結合するテキストやセルの数に制限があります。多くのテキストやセルを結合する場合は、&演算子を使う方が簡単です。また、結合するテキストが空の場合でも、そのセルは結合結果に含まれるので注意が必要です。
関数の制限事項
CONCATENATE()関数にはいくつかの制限事項もあります。例えば、複数のセルを結合する場合、すべてのセルを一つ一つ指定しなければなりません。多くのセルを結合する場合は、手間がかかることがあります。また、セルの結合順序を変更するのが難しい場合もあります。
エラーの対処方法
CONCATENATE()関数を使っている時にエラーが発生した場合、まず結合するセルやテキストが正しく指定されているか確認しましょう。また、結合するテキストが正しく入力されているかも確認しましょう。エラーが続く場合は、セルの内容を確認して、問題がないかチェックしてください。
まとめ
CONCATENATE() 関数の利便性と重要性
CONCATENATE()関数は、複数のセルや文字列を簡単に結合することができる非常に便利な関数です。データの整理やレポート作成、住所や名前の結合など、さまざまな場面で役立ちます。正しく使うことで、データの操作が格段に楽になります。
最後のアドバイス
CONCATENATE()関数を使う時には、まずは基本的な使い方から始めることをお勧めします。少しずつ慣れていくと、複雑な結合も簡単に行えるようになります。また、他の関数と組み合わせて使うことで、さらに強力なデータ操作が可能になります。
他の関連する関数の紹介
CONCATENATE()関数と一緒に使うと便利な関数もいくつかあります。例えば、テキストを結合する際にセパレータを追加できるTEXTJOIN()関数や、文字列の一部を取り出すLEFT()関数やRIGHT()関数などです。これらの関数も合わせて使うと、さらにデータの操作がしやすくなります。
これで、GoogleスプレッドシートのCONCATENATE()関数についての説明は終わりです。ぜひ、実際に使ってみてください。データの操作がとても楽になりますよ!
